1930年、池部良の父油絵画家の鈞は、油絵を書くかたわら東京日々新聞に漫画を連載中だ。そんな池部家の日曜の昼食は、必ず出前の「そば」と決まっていた。が、天ぷらそばを食べるのは父の鈞と母の篁子だけで、良ら子供達は専ら、もりそばだった。ある日、そば屋の娘・うめが、残りものの天ぷらで天ぷらそばを御馳走してくれた。ところがそれを篁子に見つかり、良はこっぴどく叱られる。また池部家では、不衛生を理に駄菓子をも禁止していた。しかし、良の同級生で酒屋の息子・ブーちゃんが、店の金をくすねて駄菓子を買っていると知った良は、つい魔がさして篁子の財布から50銭銀貨を持ち出してしまう。大きな袋に2つも駄菓子を買ってしまった良は右往左往しているところを鈞に見つかってしまった。鈞は一発殴った後で、「責任をとって全部食え」と言い、良と２人で駄菓子を食べ始めた。自責の念にかられた良は、それ以来二度と買い食いをしなかった。【以上、TBSチャンネル広報資料より引用】池部家では衛生上、駄菓子を禁止している。しかし、良は、食べてみたくて仕方がない。篁子の財布から持ち出した金で、とうとう駄菓子を買ってしまった。それを見つけた鈞は、良一を一発殴ったが、「責任をとって全部食え」と言い、一緒に駄菓子を食べる。