藩の中堅幹部として平和に暮らしていた男が、家老の不正を知り事件の渦中に巻き込まれて行く。「シリーズ第３作。1715年（正徳五年）、世は将軍家継の代になっていた。青江又八郎（村上弘明）は近習頭取代理として百六十石を拝領、妻・由亀（清水美砂）、一人息子・松三郎（長谷川宙）とともに幸せな日々を送っていた。そんなある日、人望厚い又八郎は、藩政刷新を目指す若手藩士から、協力を要請され快諾する。しかし当の若者たちは、次々と不審な死を遂げてしまう。一方又八郎は、偶然出くわした正体不明の人物から謎の絵図面を託される。一連の事件の裏には、藩の陰謀が介在しているらしい。そして、なんと由亀が何者かに殺されてしまう──。身の危険を感じた又八郎は、石もて追われるがごとく脱藩を余儀なくされる。松三郎を国元に残して向かった先は江戸。日々の暮らしはまたもや、めっきり老け込んだ相模屋吉蔵（坂上二郎）口利きの用心棒稼業で凌ぐこととなる。一方、かつての相棒だった細谷源太夫（渡辺　徹）は、仕官先の藩がお取りつぶしの憂き目にあった後、すっかり気力をなくし、酒浸りの日々を送っていた。そんなある日、又八郎は藩内の秘密組織「嗅ぎ足組」の佐知（黒木瞳）と出会う。かつて互いに想いを寄せ合った女との再会は、理由も分からぬまま過酷な境遇におかれた又八郎にとって、救いとなるはずだった。しかし、佐知は、刃を向け斬りかかってきた…。【この項、文・練馬大根役者】」各話サブタイトルは以下の通り。第一話「又八郎ふたたび」、第二話「再会」、第三話「笹舟」、第四話「武士の魂」、第五話「陰謀」、第六話「過去の男」、第七話「対決」、第八話「疾風（ルビ…はやて」、第九話「浮草の女」、最終話「それぞれの道」。時代考証・西山松之助。馬術指導・日馬　　伸(1)。所作指導・鈴木　宗卓。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：練馬大根役者(1)-(10)）】