秋田県鹿角市を訪れた清は、町で公演を行なっている国際大サーカスの一行と知り合い、下働きとして雇ってもらうことに。団長の次女である洋子は空中ブランコの芸人だったが、半年前の事故で足をケガして車椅子生活を送っている。しかし自分が慕う空中ブランコのパートナーの政一と姉の淳子が練習を始めたので、洋子は内心面白くない。政一は実はその昔、客席に捨てられていた捨て子で、空中ブランコの芸人だった井手が引き取り芸を仕込んだのだった。そして政一と一緒に捨てられていたのが淳子で、彼女は団長が引き取ったのだった。その後、団の賄いを担当している留造が政一と淳子を捨てた父親だということが判明、留造は飛び出して来た下関の料亭に戻ることを条件に妻から金を貰い、国際大サーカスの借金を肩代わりして帰郷する。国際大サーカスの公演が盛況に行なわれる中、清は空中ブランコの絵を残して町を去って行くのだった。【以上、文：市村靖介】車輛：ランナーズ。ロケーション協力：秋田県鹿角市、大湯温泉上ノ湯、上野旅館、千葉旅館、国際大サーカス 川崎昭一。【演技者…役名（解説）】「●芦屋雁之助…山下清（放浪の天才画家）、●渡辺典子…栗山淳子（国際大サーカスの団長の娘。綱渡りの芸人）、●石野陽子…栗山洋子（栗山淳子の妹。空中ブランコの芸人だが足のケガで休養中）、●佐野浅夫…栗山孝之（国際大サーカスの団長）、●竹内力…井手政一（国際大サーカスの団員。空中ブランコの芸人）、●谷村昌彦…野村留造（国際大サーカスの調理師。実は下関の料亭“望海楼”の主人）、●荒井注…川畑信雄（国際大サーカスの団員）、●藤木悠…長谷部（広島から栗山孝之を訪ねて来る借金取り）、●赤塚真人…中島平吉（国際大サーカスのピエロ）、●深江章喜…井手（国際大サーカスの幹部）、●横山あきお…国際大サーカスのクラリネット奏者、●五月晴子…おはる（国際大サーカスの賄いのおばさん）、●杉谷なつみ…国際大サーカスの団員、●はらみつお…国際大サーカスの団員、●水森コウ太…宮永（国際大サーカスのバンドマスター）、●ミスターボールド…国際大サーカスの団員（一輪車の芸を行なう芸人）。【この項、文：市村靖介】」【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：市村靖介）】