夫を亡くし懸命に料理店を切り盛りする未亡人が、周囲の人々の温かい思いやりの中で新しい恋を育てていく姿を描く。「SERIES DRAMA 10」の第1作目。「〝銀河ドラマ小説〟にかわって新登場した本格的なメロドラマ。神戸の高級フランス料理店の未亡人ママ(岩下志麻)と若い画家(永島敏行)との情熱的なラブ・ロマンスを描いていた。大人のドラマを目指しているのだそうだが、こんな甘美な大時代のメロドラマは、民放の昼のメロドラマでもあまり見られない。映画館と違って家庭の中で見ていると、このドラマの世界にどうしても酔いしれることができず、困ってしまった。【この項、文:志賀信夫氏(志賀信夫著「志賀信夫選 年間テレビベスト作品一九九〇年度(第二期第三集)」(1990/08/27発行、源流社刊)」より引用)】」