第25回ギャラクシー奨励賞受賞作品。第３回芸術作品賞受賞作品。芸術選奨文部大臣賞受賞作品。「受験のため中学生の友也（野村祐人）が一人アメリカから帰国した。転校先の中学校長に会った時も堂々と自分の意見を述べる友也に、警察を定年退職した後、近所の子どもたちに柔道や剣道を教えながら年金暮らしをする猪口克平（若山富三郎）は好感を寄せ、孫の教育に情熱を注ぐつもりになっていた。ところが、予想もしない方向に事態は展開していった。転校初日、英語で自己紹介した友也に級友たちの反応は冷たく、ヘンジャパ（変な日本人）とはやしたて、友也に対する「いやがらせ」が始まった。明朗活発な中学生と家族（祖父母）が学園生活の中で苦闘する姿、初々しい少年の心が社会の閉鎖性の中で、傷ついていく様を通して、現在の教育、あるいは日本人の心の内にある閉鎖性の問題を考える。【この項、NHK番組広報資料より引用】」いじめの手法が陰湿で生々しくて凄惨。1988/04/23にアンコール放送された。