単身赴任の男性など〝男やもめ〟を対象に掃除、洗濯、食事の用意をする〝主婦代行業〟をする三人の女の悲喜劇をコメディー・タッチで描く。姑（乙羽信子）といっしょに家事をするのがイヤになった萌子（市毛良枝）は、喫茶店で知り合った未映（研ナオコ）と香（木内みどり）のすすめで、ハウスキーパーの会社に入る。三人で仕事を、というわけだが、夫の昭（小林稔侍）は大反対。しかし、未映の入れ智恵で「寝たきり老人の世話をする」とウソをつき、やっと許してもらう。ある日、萌子は他の二人とともに依頼人の部屋に行き、机の上に置かれた、かつての恋人（田村亮）の写真を見て驚く――。市毛、研、木内の〝個性派トリオ〟が、それぞれの持ち味を出して笑わせる。歯切れのいい会話の中には女のホンネが。ただ、筋の流れからみて昭夫婦を、もう少しカラッと描いた方が面白かった。今後に期待したい。【以上、毎日新聞1987/07/01付テレビ欄「視聴室」より引用（署名：三）】