本作は、ノンフィクション作家の上坂冬子が東京新聞夕刊に連載したノンフィクションのドラマ化。テレビ小説の枠で１３週６５回の放送だった。高齢化社会の問題にスポットを当てたドラマだった。老親の介護は、今日では一般化しているが、３６年前にはそれ程深刻には捉えられていなかった。しかし、プロデュースした市川哲夫は二年前に母を亡くし父の介護の問題が近い将来に現実と見越して、上坂のノンフィクションのドラマ化に挑んだ。主演の白川由美始め、殿山泰司、浅田美代子、江藤潤、牟田悌三、小林克也、白川和子、深水三章らが出演。出色のテレビ小説となり、視聴者からの反響も大きかった。