横浜の港に近いビルの地下。そこでバーをフランチャイズにしているピアニスト・高杉健一（津川雅彦）は、ある夜訪れた初老の婦人から、奇妙な依頼を受けた。海堂京子（左幸子）と名乗るその婦人の頼みとは、「老衰で余命いくばくもない夫を安心させるために、今は未亡人となっている息子の嫁・理枝（名取裕子）の、かりそめの再婚相手になってくれないか」という不思議なもの。そのために500万円を用意していると言う。高杉の心の傷に触れる過去の出来事まで調べ上げて、半ば強引に口説く京子に、何かうさん臭いものを感じながらも、彼はその“奇妙な役割”に興味を持った。しかし、海堂家に入った高杉を待ち受けていたのは、京子と彼女の姪・マリ子（新藤恵美）らから感じるかすかな殺意と、救いを求めるような理枝の瞳だった。確実に何かの罠が仕掛けられている。そう確信しながらも、高杉の海堂家に対する興味はいよいよ深まっていき…。【以上、TBSチャンネル広報資料より引用】【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】