きょうから４回にわたって、大阪から中沢昭二作『利休割腹』。1582年（天正10年）６月、明智光秀を山崎に討った秀吉は、本陣の豊興寺妙喜庵に戦じんの心をいやすべく、茶の名人・千利休を招く。利休は、天下を握ろうという秀吉に世の無常を説いていさめる。【以上、朝日新聞1959/02/02付より引用】「テレビ草創期には、テンヤワンヤが色々とあった。1958年、ドラマ「利休割腹」に豊臣秀吉役で出させて頂いたが、その撮影中、中国の使節と対面している際に汗のため付けヒゲが段々とずり落ちて来た。なるべくカメラに写らないようにひじを上げて隠そうとしている内、ヒゲはハラリと落ちてしまった。その冬、日本テレビの番組でご一緒した徳川夢声さんに、「こないだのヒゲは、お気の毒に…」と言われ、また汗をかいた。【この項、茂山千作著「私の履歴書」（日本経済新聞1994/10/23付）より引用】」