主演は公募で行われ、これがオーディションのはしりとされる。主演の尾上緑也は歌舞伎役者・尾上松緑の預かり弟子だったが、本作の主人公を演じて少年ファンの人気を集めた。スタジオ生ドラマ。ラジオで放送され好評だったドラマのテレビ化。ラジオドラマで千葉周作の娘・さゆり役を演じてデビューした吉永小百合がこのテレビ版では端役（役名：お妙）で出演し、テレビドラマ初出演作品となる。2024年６月には本作のスチール写真のネガがTBS内で67年ぶりに発見され、吉永小百合が写真に映っている女性が自分であることを確認したことが明らかにされ話題となった。1958年８月には新宿第一劇場で同じ尾上緑也主演で舞台化もされた（ただし他のスタッフ・キャストは別人）。なお、同一タイトルでほぼ同期間に関西地区および中京地区で放送されたデータがあるがまったくキャストが異なるため別記している。「尾上松緑のゲストは元旦放送のときのもの。【この項、文：のよりん（野口義晃）】」【放送日時補足】記載の放送期間は関東地区のもの。なお放送枠は次第に拡張したと思われ、最終的には18:15～18:45になったと推定される。【異説】「TBS50年史・資料編」および「テレビドラマ全史」（東京ニュース通信社刊）では放送終了を1958/03/25と記載しているが誤りと思われる。