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ドラマ 詳細データマギーの母ちゃん

終戦直後の夏、岐阜の雑貨商・竹中(森幹太)は、廃墟の名古屋で高嶺正乃(左幸子)を拾った。彼女は紡績工場をほうり出されて夜の女に転落、黒人の子をみごもっていた。それは二人の苦しい生活の幕あきでもあった。二人は結ばれたが、正乃は混血児を生み、世間の目にさらされることになった。しかし、雑草のように強い二人は、混血児マギー(幼年・岡本広美、少女・北山和子)を育てあげ、歌手としてデビューさせるまでにするのだった。【以上、読売新聞1968/02/29付より引用】脚本の秋元松代は本作の構想を練った頃の記憶を以下のように記している。「この時の旅は高山市を中心にして円空仏を見て歩いた後、野麦峠へ登った。まだ三月初旬の雪の降る中だった。野麦峠は飛騨地方の娘たちが、信州岡谷の紡績工場へ年期奉公に行くために越えた三十里の難路である。私はジープで登ったのだが、深い険岨な谷と崖を、迂回につぐ迂回の難路だった。人ひとりがようやく通れる細い山道の九十九折りを、若い娘たちが、やはり冬の積雪期に歩いて越えたというが、想像もつかないような山また山の中だった。戸数五、六軒の山村が、処々にあるだけだった。峠に着いた時は吹雪だった。厚く凍った一望の積雪と大きな熊笹の群落と、石地蔵が一基あるだけだった。寒さのためばかりでなく、私は胸がきしきしと痛んだ。第二回目は岐阜・愛知県下に散在する円空遺跡とその仏像を訪ね歩いた。こうして広い範囲に亘った取材をしたが、書いたものはこの作品のように、野麦峠越えの娘の話でも円空の伝説でもないものだった。しかし直接的でないというだけで、私には深くかかわるものだったと思う。私はこの作品を書いた後、しばらくテレビドラマを書かない時期がきた。【この項、文:秋元松代氏(「秋元松代全作品集」第三巻(1976年、大和書房刊)より引用)】」。
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1968/02/29~1968/02/29
放送時間 21:40-22:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 NHK劇場
主な出演 左  幸子森  幹太岡本 広美北山 和子山田  昌丹後 政孝水木 文英
主な脚本 (作:秋元 松代
主な演出 富久進次郎
局系列 NHK
制作会社 NHK(名古屋放送局)

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