深沢七郎が、ミュージック・ホールを題材として書いた小説「千秋楽」から、いずみたく・音楽、勝田敏雄・脚本、松原雅彦・作詞、堀内完・振り付け、砂田実・演出でテレビ・ミュージカル・プレーに仕上げた一時間半の大作。富田長次郎、通称どんちょう（谷啓）は、大阪でうわ気したまま帰宅しない師匠の代役で、思いもかけず一流のミュージック・ホールに出演することになった。ぬいぐるみの小グマの役。つまりチョイ役で、台本ももらえないような役だ。楽屋は、大部屋である。特別出演者、通称トクシュツの部屋だ。どんちょうは、腰が低く、すなおに先輩のいうことをきくので受けがいい。同じ部屋には、麻薬常習者のギターさん（桜井センリ）、二流歌手の高山ノボル（青島幸男）、コメディアンのサンさん（牟田悌三）、ジャグラの芸人・モン太（なべおさみ）、キン太（安川実）、混血のアクロバット・ダンサー、クロちゃん（安田伸）、少年歌手で通称ボーヤ（いしだあゆみ）といった、さまざまな芸人がいる。【以上、読売新聞1965/01/01付より引用】【参考資料：新聞「読売新聞」1965/12/07付・1965/01/01付】