第48回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞作品。第48回放送文化基金賞番組部門演技賞受賞（永野芽郁）対象作品。「ワケあり元エース刑事×ひよっこ新米警官の凸凹ペアが街の平和のために駆け回る！“お巡りさん”のリアルな日常と本音がダダ漏れ！笑いあり涙ありの交番女子物語!!【この項、日本テレビ番組広報資料より引用】」放送中に主演：永野芽郁が新型コロナウイルスにかかり、第４回まで放送されたあと中断することとなり、２週にわたり特別編としてそれまでの名場面と新たに撮影したオリジナルストーリーを盛り込んだエピソードが放送された（当データベースでは特別編は別データとして収録）。「『ハコヅメ　たたかう！交番女子』（日テレ、泰三子原作）はごく普通の住宅街の町中にある交番を舞台に主人公の新人女性警察官が交番勤務を積み重ね成長していく物語。開始当初は警察全体が息苦しい存在に映ってヒロインの動きも生硬に感じられて先行きが心もとなく感じられた。だが回を追うごとに主人公が警察という組織に馴染み、周囲のキャラがそれぞれ人間味を持った存在であることが明らかになってゆく。するとあれだけ硬質に描かれていた警察世界が血の通った場であることをヒロインと同体験で気づかされる。開始当初の暗いトーンは計算ずくだったのだ。細かい小ネタのエピソードが続く構造の原作を巧みに並べ替え、主人公の成長物語として見せることに成功している。終盤には同僚や先輩たちのさりげない思いやりが何物にも代えがたい大切なものとして浮かびあがる。根本ノンジの脚本は過去の作品でも感じたが、社会の様々な立場の人たちの心情を身近な存在のように手繰り寄せることがうまい。登場人物の心の動きが自然なだけでなく、見ている視聴者が今どういう気持ちで見ているのか、その心理の動きまでもトレースしているように感じる時すらあった。【この項、文：古崎康成（雑誌「月刊「ドラマ」」（映人社刊）2021年11月号掲載）】」【役名（演技者）】藤 聖子（戸田恵梨香）、川合麻依（永野芽郁）、源 誠二（三浦翔平）、山田武志（山田裕貴）、牧高美和（西野七瀬）、北条 保（平山祐介）、吉野正義（千原せいじ）、立花あかり（玉井らん）、レストランの客 桃香（川添野愛）、桜しおり（徳永えり）、菜緒（黒岩よし）、坂本太郎（森田甘路）、松原理沙（山口まゆ）。【データ協力：ムロツヨシ】【参考資料：webサイト「Takanoプロモーション」内の「玉井らん」プロフィール（2021/12/01参照、https://www.tpro6.co.jp/personality/208）】