悩み多き高校生を相手に、ゆるがぬ愛と信念をもって生徒を指導する国語教師の姿。「本来なら、300万を超える高校生およびその家族の興味を集めてよいはずのものである。しかし、視聴率の上からは決して成功していない。それはなぜだろうか。製作者のまじめな努力が団先生というキャラクターに集中し、高校生内部の多様な問題性－大人なら誰しもが経験しているこの時期の記憶は、その特有な体臭のなかに実に複雑でそしてめまぐるしい感情をひそかに所有している。そこには人生でもっとも理解され難い心理の動きが見られる－にアクティブに踏み込んでいない、のが最大の弱点と思われる。団先生のこちら側にはつねにいわゆる大人の目の意識が働らき、そして高校生の側には大人を見る目が存在していない。【この項、ソノレコード刊「テレビドラマ」1963/05掲載「国産テレビフィルムの諸問題」（文・山下盛市）より引用】」提供：理研光学工業。【異説】一部資料では放送回数全30回、または全24回と記載されている。【参考文献：「隔月刊 テレビジョンドラマ（1985年11月号）大映テレビドラマの世界 Part2」（有限会社放送映画出版刊、編集・発行人：斎藤耕路）】