ドラマ仕立てで泉鏡花の人物像を描く。劇中、泉鏡花の小説「義血侠血（ぎけつきょうけつ）」の滝の白糸や「高野聖（こうやひじり）」の女性を壇蜜が演じる。「金沢が生んだ、日本の近代文学を代表する作家泉鏡花。彼が描いた作品の奥底にあるのは、幼い時に亡くした母への憧憬の念だった。最愛の母は、女性の美しさ、優しさの象徴。母、そして美しい女性への思慕の香り漂う、浪漫と幻想の世界を紡ぎ出した。 壇蜜が現代の金沢に現れた鏡花の妻すゞを演じる。すゞは、鏡花が母の化身として信仰した摩耶夫人像に導かれ、彼が追い求めた理想の女性像や愛の軌跡をたどる。そしてすゞが行きついた所で出会った女とは… 『龍潭譚』の美しき人、『婦系図』のお蔦…壇蜜は鏡花が描いた美しく妖しい女も演じる。鏡花の愛の世界へ壇蜜が誘う。また、金沢出身の俳優篠井英介が狂言回しとして、主計町茶屋街のお座敷で鏡花についてのうんちくを語る。鏡花が描いた浪漫と幻想の世界、壇蜜が演じる美しく妖しい女、金沢の伝統文化と風土。高画質の４Ｋカメラで撮影した映像で綴る。【この項、BSフジ広報資料より引用】」全体としてはドキュメンタリーでありドラマ部分が部分的に挿入されている。篠井英介や波乃久里子は芝居はなくトーク場面に出演。全国放送としてはBSフジにて、2019/08/18、日曜19:00～19:55放送。資料：泉鏡花記念館、泉名月遺族。協力：金沢フィルムコミッション、寺島蔵人邸、小松天満宮、ギャラリー椋、仲乃家。【役名（演技者）】うつくしき人・お蔦（壇蜜）、少年（永田暁己）、主税［ルビ「ちから」が付く］（中西ひろし）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】