非嫡出子として生まれた志村朝子（香川京子）は、それを理由に初恋の男水沢から捨てられた。左前の家業を立て直すために、異母兄は得意先の青年重役と見合いさせた。相手もその母親も朝子が気に入り、話が進みそうだったが、彼女はもはや男性を信用する気になれなかった。気の許せるボーイフレンドである新聞記者の坂井（砂川啓介）は「しあわせはそう簡単にあるものじゃない。見つかったら決して離してはならない…」というが、そんなとき彼女は見知らぬ男から意外とあたたかいことばをかけられた。…人間の幸福は思いがけぬところにあり、しかもそれをカンともいえるもので感じとることがテーマとなっている。【以上、読売新聞1964/03/03付より引用】【役名（演技者）】志村朝子（香川京子）、母・ぬい（堀越節子）、山之内修平（金子信雄）、坂井安晴（砂川啓介）、久米三千代（青江奈美）、柳田優子（岩本多代）。