戦後最大規模の詐欺事件“振り込め詐欺”は2013年の被害総額が過去最高の258億円を超えた。日々テレビやラジオで“振り込め詐欺”の犯罪手口を報道しているにも関わらず、毎年被害件数も増えているのが現状。なぜ、被害件数が減らないのか？今回、番組取材班は“振り込め詐欺”の全貌を暴くために取材を開始、少しずつ集められた断片をつなぎ合わせていくと、その先には誰も知らない“振り込め詐欺”の真実が見えてきた。番組では、あるノンフィクションライターによる“振り込め詐欺”実行犯への実際の取材に基づいたドキュメントドラマを軸に、独占スクープとなる神奈川県警の“振り込め詐欺”組織摘発の瞬間を激撮した初公開映像や“振り込め詐欺”犯罪組織の恐るべき実態、最新の“振り込め詐欺”手口などをお届けする。ある日、雑誌記者・渡辺雄一（内藤剛志）は“振り込め詐欺”実行犯の男と会う約束をしていた。約束の場所に向かう途中、誰も会ったことのない巨悪詐欺事件のトップの人間とはどんな人間なのか思いを巡らす渡辺。約束をした時間に指定された場所へ行くと、誰もいない。しばらくして「渡辺様でしょうか。どうぞこちらへお越しください」と受付嬢らしき女性に声をかけられる。そのまま女性の後ろに付いて行き案内された会議室に入ると、1人の男が立っていた…。「こんにちは。すいません、わざわざ来てもらっちゃって」と渡辺に挨拶する男。この男こそが渡辺の取材を受けることになった“振り込め詐欺”組織のリーダー格、楠木剛（西野亮廣）だった。30代半ばだという楠木。全く想像と違う風貌だった楠木に渡辺は驚いた。“振り込め詐欺”組織は、大きく４つのポジションに分かれていて、ピラミッドの頂点から出資するオーナー的役割の“金主”、出資された金をもとに店主的役割を担う“番頭”、“番頭”が雇用する実際に電話をかける“かけ子（プレーヤー）”、そして実際に被害者から直接金を受け取る“受け子（キャッチャー）”で構成されるという。この日、楠木と初めて会った時には“番頭”になっていた楠木。渡辺の取材に対して楠木は、“振り込め詐欺”に“かけ子”として関わるようになった２年前のきっかけから語り始めた…。【以上、フジテレビ広報資料より引用】「ノンフィクションライターによる「振り込め詐欺」実行犯への取材を元にしたドキュメントドラマを中心に詐欺の実態に迫る。主役の実行犯を演じるお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣はハマリ役で、ドラマとしての完成度も非常に高い。高卒後、定職に就いていなかった楠木剛（西野）は知人の紹介で振り込め詐欺集団に入る。短期で高額を稼げる魅力の前に、罪悪感も薄くなり、詐欺の虜（とりこ）になっていく。だが、仕事内容を明かせないことから恋人の優奈（南明奈）との関係は悪化して……。電話する「かけ子」と金を受け取る「うけ子」の役割分担を徹底するなど、システム化された詐欺集団の手法を見ると、「だまされる方が……」とは言えなくなった。【この項、文：岩田智博氏（朝日新聞2014/08/22付「試写室」より引用）】」放送予定は金曜21:00～22:52だったが、前枠の「女子バレーボールワールドグランプリ2014日本×中国」（金曜19:00～20:54枠）の放送が延長となる場合には放送時間を繰り下げて放送される旨、あらかじめ告知されていたが実際には予定通り放送された模様。撮影協力：小山町フィルムコミッション、ロケーション御殿場、THE GOTEMBAKAN、加藤学園御殿場キャンバス、御殿場市商工観光課、小山スタジオ、小山町観光協会、大久保恒産、カラオケマック、湘南国際村センター、蘭々酒家、厚木アクスト、リビエラ　シーボニアマリーナ。協力：ビデオフォーカス、フジアール、MPO、マエダオート、ランナーズ、三交社。取材協力：神奈川県警察本部。