知子（鈴木保奈美）は、40代の専業主婦。夫・浩之（寺脇康文）とは高校時代からのつきあいだったが、家族には距離を感じ、退屈な日々が続いている。ある日知子は、TVの中の人気アイドル・シオン（東出昌大）が、同級生・花房絢の生き写しであることにびっくりする。あれから30年近い月日が流れているのだが。不思議に思った知子は、久しぶりに同級生の晴美（坂井真紀）に電話をかける。驚く知子に取り合わない晴美。水商売で働き、かつかつの生活を続けている晴美は、生まれ変わったら、とにかくお金持ちと結婚しようと願っていた。そのシオンをマネージメントしているのが、同級生の薫（高島礼子）だ。仕事が出来る薫は婚期を逃し、年老いた母・好恵（高橋惠子）の面倒を看ている。花房絢から連絡を受けた知子は、「タイム」という喫茶店に招かれる。知子は店の中で、薫と晴美に出くわす。二人は別々にシオンに呼び出されていた。シオンは自分が花房絢と同一人物で、年をとらない存在だと告げる。17歳の自分に戻って、人生をやり直さないかと提案するシオン。シオンに「リセット」のチャンスを与えられた彼女たちは、内面はそのままに、それぞれ女子高生の知子（志田未来）、薫（桜庭ななみ）、晴美（山谷花純）に戻る。当時かなえられなかった願いを実現するうちに、彼女たちの意識に微妙な変化がおこり始め…。【以上、毎日放送広報資料より引用】「月曜夜に放送された『リセット』はまずまず楽しめた。ただ2時間枠ゆえ、高校時代に戻ったときの「驚き」がこちらに伝わってこない。月９『プロポーズ大作戦』のときはそのあたりが連ドラというゆえもあってじっくり描かれて視聴者にも高校時代に戻ったときの生々しい驚きと感動が伝わってきた。気楽に楽しめたけど、結末はよく考えれば、「他の生き方が良さそうに見えるけどやっぱり今の生活がいいのよ」という意味になってしまっていて、結局は現状肯定的なお話に集約されている。このあたり欲を云えば面白味に欠けるかも。【この項、文：古崎康成（ツイッターより）】」協力：フォーチュン、フジアール、マエダオート、シナリオプリント、ビデオスタッフポスプロセンター、ゼニス、アウルサウンドワークス、松竹衣裳、Pro Cam、MBS企画。撮影協力：千葉県フィルムコミッション、市立天羽中学校、山野美容専門学校、台東区フィルム・コミッション、小久保の皆さん、富津市、大正モダンはいから屋、Tokyo Midtown、スタジオピア、横浜国際プール。【校正協力：法水】