両親が残してくれた財産で、いまは婆やと二人、不自由なく暮らす文代。だが、その幸福も近所に住む邦夫少年に買ってやったクリスマス・プレゼントの空気銃が暴発したことから、もろくもくずれ去ってしまった。それが原因で彼女は失明してしまったのである。その上、いいなずけの醍醐までが、目のなおるまで婚礼は保留すると申し入れてきたのだ。失明ゆえにたどらねばならぬ文代の人生航路を七里家の豊かな遺産生活の中に描く。【以上、読売新聞1962/04/28付より引用】「武田ロマン劇場」（放送期間1961/10/12～1963/04/11）の一編。【役名（演技者）】文代（雪代敬子）、多喜（英百合子）、喜一（土屋嘉男）、醍醐（片山明彦）、梅千代（多摩佳子）、邦夫（松原マモル）、石井（永井達郎）、亮平（清水元）、医者（外野村晋）。