夫と死別して18年間、山形県の片田舎でひたすら農業に励み、忘れ形見・里志を東京に就職させていた戦争未亡人・豊田和枝が強盗殺人犯で起訴された。自宅へ立ち寄った電機製品セールスマンの島村に酒をすすめて泥酔させ、所持金8500円を奪ったうえ、村はずれの崖上から突き落として殺したというのだ。弁護にあたった久保（南風洋子）は、調べた結果その8500円が実母からもらった金であることを知った。【以上、読売新聞1963/10/16付より引用】【役名（演技者）】弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、弁護士・久保宏子（南風洋子）。