自分の自由になる時間と金を求めて、絵のモデルとなった定時制の女子高校生友子。彼女は同級生でやはり定時制に通っている旋盤工・勝が、職員に採用されたと有頂天になっているのをみて、なぜかさびしかった。現実に対する考え方のちがいが、若い二人をひきさくというテーマで、社会の谷間にいる定時制高校生の貧しい生活を描いた。湘南方面にロケを行なったほか、スタジオにターンテーブルを設けて、その上にセットを組み、主役をのせて回転させ、心理的な変化をとらえる試みをとった。【以上、読売新聞1963/06/19付より引用】【役名（演技者）】米沢友子（香川久美子）、木村勝（小川治彦）、津村和子（大森暁美）、大倉次郎（柳生博）。