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ドラマ 詳細データ遺恨あり 明治十三年最後の仇討

第37回放送文化基金賞受賞作品。同賞演技賞受賞(藤原竜也)対象作品。「東京ドラマアウォード2011」単発ドラマ部門優秀賞受賞作品。「日本で公的に記録されている「最後の仇討」は、1880(明治13)年12月17日、東京市京橋区三十間掘にあった旧秋月藩主・黒田男爵邸内の書生長屋で起きた…。父母の仇を討ったのは、旧秋月藩士の臼井六郎という青年。討ち取られたのは、同じ旧秋月藩士で東京上等裁判所の上席判事・一瀬(いちのせ)直久。法治国家をめざす明治政府が「仇討禁止令」を発布してから、7年後の事件だった…。この『遺恨あり 明治十三年 最後の仇討』は、当時、世間を騒がせた「最後の仇討ち」の実話に基づいた、骨太のドラマスペシャル。動乱の世を背景に、日本人が忘れかけているものは何か、正面から問いかけていく…。【この項、テレビ朝日広報資料より引用】」放送文化基金賞の授賞理由は以下のとおり。「幕末から明治へと時代が転換する狭間で起きた武士の仇討事件を司法はどう裁いたか、という重いテーマを硬質なドラマに仕上げた力量が評価された。また、裁判員制度の導入など時代とともに移り変わる今日の司法制度と、裁きに対する日本人の意識の変遷を、実話をもとに現代に改めて投げかけた点も高く評価された。矜持と葛藤に揺れる青年武士の精神のありようを尖鋭に演じた藤原竜也をはじめ、主役・脇役の演技力も作品の完成度に大きく寄与している。【この項、放送文化基金広報資料より引用】」「実話に基づいた史上最後の仇討ちのドラマ。全編にわたってテンションが高く、とても見応えがあった。久々に力作を観たな、と。終わりゆく武士の時代と、来るべき近代。封建的因習と法治国家のルール。その明解な対立軸が、見事にドラマを盛り上げていた。この問題は、決して過去形ではなく、今なおリアルなものとしてある。一応日本は近代的な民主国家ということになっているけれど、それはあくまで外面で、実情は、良くも悪くも(?)未だ前近代的な村社会メンタリティが幅を利かせている。このドラマで、そのことを改めて認識した次第。でも、このドラマが真にフォーカスしているのは、死刑制度の問題ではないかという気がする。殺人犯を殺す資格があるのは、国家という抽象物ではなく、やはり殺された被害者の遺族だけではないか。問題の多い現行の死刑制度よりは、むしろ仇討ちを認める方が、より人間の「性」に合っているといえるのではないか。勿論、今は武士の世じゃないし、そうなったらなったで、いろいろと問題は出てくるだろう。ヒューマニストが猛反発するのは必至だろうし。けれども、このドラマの主人公に、人殺しはいけない、復讐しても救われない、となどというヒューマニズムが全く意味をなさないことは、火を見るより明らか。そこで問われているのは、ヒューマニズムとは何か、ということではないか。物語上、引っかかったのは、主人公が仇討ちの対象として実行犯しか考えていないこと。状況からして、殺しを命じた黒幕の存在を察して然るべきだと思うのだが、そのことについては、全く触れられないのが、ちょっと不自然に感じた。仇討ちの対象はあくまで実行犯のみ、という不文律のようなものが当時はあったのだろうか。だとしても、ドラマである以上は、主人公の心理としてそのへんもきっちり描いてほしかった。にしても、結末にはちょっと驚いた。まさかあんな甘いラストが待っていようとは。実話に基づいている以上は、最終的に主人公はどうなったのかを描いてほしいところだけど、そうなると、あのラストは成立しないのだろう。このへんに実話に基づいたドラマの収まりの悪さを感じる。でも、構成の妙が効いていたのと、何よりささやかな救いがあって、感動的な結末だったと思う。【この項、文:デュアン (2011/03/08)】」取材協力:秋月郷土館。撮影協力:大本山・随心院、花園 妙心寺、学校法人 聖母女学院、旧嵯峨御所 大覚寺、愛善みずほ会、滋賀大学、学校法人平安女学院、日本ラインフィルムコミッション、滋賀ロケーションオフィス、京都市フィルム・オフィス、龍谷大学、博物館 明治村。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成)】
キー局 EX 放送曜日 放送期間 2011/02/26~2011/02/26
放送時間 21:00-23:21 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 ドラマスペシャル
主な出演 藤原 竜也松下 奈緒北大路欣也吉岡 秀隆小澤 征悦戸田 菜穂芦名  星平泉  成松原智恵子石橋 蓮司豊原 功補相島 一之田口 浩正岡田 浩暉濱田 万葉温水 洋一井村 空美栗田よう子栗田 洋子栗田 陽子)、石井トミコ石井 富子)、桑原 和生桑代 貴明浅見 姫香伊集院八朗福本 清三峰 蘭太郎大矢 敬典鎌森 良平山田 水二浜田 隆広稲垣 陽子いわすとおる岩須  透)、下元 佳好川鶴 晃裕本山  力細川 純一井上 久男森乃阿久太)、まつむら眞弓宮永 淳子林  聖也荒田 悠良長島 暉実東山 龍平(クレジット表示なし)、(所作指導:峰 蘭太郎まつむら眞弓)(方言指導:藤吉 みか藤吉 美加))
主な脚本 後藤 法子源  孝志
主なプロデューサ (チーフプロデューサー:田中 芳之(EX)、菅井  敦ホリプロ))(プロデューサー:梶野 祐司ホリプロ)、槙  哲也ホリプロ)、西  勇哉(EX))(ラインプロデューサー:廣田 成人)(プロデューサー補:石田 麻衣上田 直彦(EX))(宣伝:豊島 晶子(EX)、西尾浩太郎(EX)、吉原 智美(EX))(スチール:入江 信隆
主な演出 (監督:源  孝志)(監督補:芝崎 弘記(正しくは「崎」の「大」は「立」))(助監督:小笠原佳文宇喜田 尚加藤 卓哉)(擬斗:清家 三彦)(記録:古保美友紀
原作 吉村  昭「最後の仇討ち」より(新潮文庫「敵討」収録
局系列 ANN
制作会社 (制作:ホリプロ、EX)
制作協力 東映京都撮影所
制作 (演技事務:岡原 伸幸)(進行主任:尾崎 隆夫)(進行:宇都 英生、坪倉 弘忠)
企画 (編成:山川 秀樹(EX)、池田佐和子(EX))(営業:石田  要(EX)、北澤 亜紀(EX))(コンテンツビジネス:新井 麻実(EX)、辰口 孝志(EX))
音楽 溝口  肇、(MA:湯井 浩司)(音響効果:佐古 伸一)(技術協力:メディアハウス
撮影技術 朝倉 義人、(撮影助手:茂野 隆之和久田剛史恵藤  学)(VE:木子 尚久)(照明:沢田 敏夫)(照明助手:山本 辰雄松岡 泰彦小林  誠木下 敏彰)(録音:四方 裕幸)(録音助手:松陰 信彦上田香奈子西垣 尚弥)(編集:小泉 圭司)(EED:横山 良一)(CG:奥田 圭一相川はじめ)(編集営業:城戸 綱介)(技術協力:ザ・チューブイレブングラフィックス)(撮影協力:東映太秦映画村
ビデオ DVD:発売
HP
美術 松宮 敏之、(美術助手:松田香代子)(装置:柴田  優)(装置助手:岡本 文彰)(装飾:長尾 康久)(持道具:井上  充)(背景塗装:池端 松夫)(建具:松田 智彰)(衣裳:鈴木 澄子)(衣裳助手:稲垣 勝子)(美粧:中村 清数)(美粧助手:笹森 祐子)(結髪:山田真佐子

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