「人情の町」大阪。「笑いの町」大阪。さまざまな呼称が大阪にはつけられているが、実は「寺の町」でもある。なかでも天王寺周辺には、街なかに心なごむたたずまいの「お寺さん」が密集している。そんな天王寺の、あるお寺を舞台にしたドラマ・「天王寺ブロードウェー」。大阪・下町の檀家さんに愛されて300年。由緒あるこのお寺の唯一の悩み…それは「跡継ぎ」がいないこと。ブロードウェーのミュージカル・スターを夢見る一人娘・楠楓（くすのきかえで）（＝平愛梨）は、お寺を継ぐことに一切興味なし。しかもあろうことか、アメリカからボーイフレンド・マイケル（＝ジェロ）を連れてきたりする。そのボーイフレンドが寺の跡取りに興味を持ち始めてしまったことで、檀家たちを巻き込んだ跡継ぎ騒動へと発展していく。家族とは何か、地域の絆とは…？。しきたりの厳しい伝統ある古寺を舞台に繰り広げられる「跡継ぎ騒動」を、にぎやかに描くハートウォーミング・コメディー。…大学４回生・楠楓（くすのきかえで）は、大阪・天王寺で300年続く、由緒あるお寺の一人娘。両親や檀家たちは彼女が将来、どこぞのお寺から婿養子をもらい、跡を継いでくれるものと当たり前のように思っていた。が、しかし、当の楓の夢は実はミュージカルスター。いつかはブロードウェーへ！と本気で思っている。留学中に見たブロードウェー・ショーの影響から、ミュージカルスターを目指すようになっていた。そして、留学中のホームステイ先で、ダンスのとても上手なマイケルと恋におちたのだ。ある日、マイケルが大阪の楓の家（＝寺）にやってくることになった。しかも、楓にプロポーズし、ニューヨークで一緒に暮らすためにやってくるのである。来日したマイケルは、楓の実家である寺に興味をいだきつつ、楓の置かれている状況を知っていく。楓は、マイケルのプロポーズを受け、ニューヨークへ行こうと決心するのだが、檀家や寺のことを考えるとなかなか答えが出せない。そうした中で、楓が出した結論とは？。長く受け継がれてきたお寺に集う人々の思い、絆、人情、そして愛情。そうしたものに囲まれて育った明るく元気なヒロインが、悩みながらも前向きに生きる姿を、ミュージカル要素も取り入れて描くドラマ。果たして二人の恋の行方は?!。お寺の未来は?!。それぞれの夢は?!…。ワクワクドキドキしながら笑えて泣ける、ハートウォーミング・コメディー、それが「天王寺ブロードウェー」！。【以上、NHK広報資料より引用。採録：市村】撮影協力：壽法寺、四天王寺。【演技者…役名】「平愛梨…楠楓（23歳。大阪・天王寺にある壽妙寺の一人娘。大学４回生。ミュージカルスター志望）、ジェロ…マイケル（25歳。楓とニューヨークで知り合った恋人。大学院生）、桂雀々…楠正信（51歳。楓の父。壽妙寺の住職）、未知やすえ…楠緑（47歳。楓の母）、大蜘蛛英紀…醍醐五郎（25歳。実家の寺を継ぐため、壽妙寺に修行に来ている僧侶見習い）、末成由美…足利尊子（60歳。壽妙寺の檀家であるクリーニング店の内儀）、芦屋小雁…新田義男（75歳。壽妙寺の近所に住む楽隠居。愛犬の名前はプリン）。【この項、文：市村】」【データ協力：市村】