青森での貧農生活に耐えられず妻子をおいて東京へ出てきた重やんは、労務者として働いていたが、いまは疲れと負傷で立ち直る気力もない。しかし進んで悪事をはたらける性格でもなく、売血でくらしている。その重やんがあるとき大衆酒場で見知らぬ男から包みをあずかり、それを警官にとがめられた。連行された重やんに、刑事は中の宝石は、ある社長宅から盗まれたものだといった。そして重やんは無理に自白させられ、法廷にたつハメになってしまった。【以上、1966/02/09付読売新聞より引用】【役名（演技者）】弁護士・井上圭子（河内桃子）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）。