ふつうの女子高生・星泉（長澤まさみ）が、父親の事故死をきっかけに浅草の弱小暴力団「目高組」の八代目組長を襲名、父の死の背後にかくされた陰謀にせまる。1978年に出版された赤川次郎の同名小説をドラマ化。1981年に薬師丸ひろ子主演で映画化（角川映画、脚本・田中陽造、監督・相米慎二）、翌1982年には、薬師丸と同じく角川映画のオーディションで世に出た原田知世のデビュー作・初主演作として連続ドラマ化（フジテレビ系列、脚本・今井詔二、演出・河毛俊作）されている。映画版で薬師丸が歌った主題歌「セーラー服と機関銃」を、本作でも長澤まさみが「星泉」名義で歌った。映画版は公開時大ヒットし、当時、映画出身のアイドルとして人気を集めた薬師丸ひろ子の初期の代表作とみなされるとともに、リアルタイムで観た人にとっては特別な意味合いを持つ、時代を象徴する作品であった。それだけに、長澤まさみが演じ、歌った「星泉」には、否定的な見解も多くみられた。しかし、やはり大手映画会社のオーディションで見いだされ、商業的には成功を収めるメジャー映画のヒロインとして、型にはまった役柄をあてがわれることの多かった長澤が、連続ドラマ初主演となる本作で、初めて女優としてのスケールの大きさをあらわにしたと認めることができる。組員の個々のエピソード、シーンも多くなる後半は、冗長なことも否めない。だが、長澤の登場するシーンではその強烈な存在感が作品にもたらす密度は変わることなく、ほとんどそのことによってのみ作品が成立するという、特異なドラマとして記憶される。【以上、文・練馬大根役者】放送時間変更（カッコ内は理由）…(1)→10/13（木）22:00-23:04（初回拡大版）、(4)→11/3（金）22:10-23:04（2006バレーボール世界選手権女子東京大会「日本×ケニア」戦中継延長）、(6)→11/17（金）22:30-23:24（「2006バレーボール世界選手権男子東京大会「エジプト×日本」戦中継延長）。お天気アドバイザー・森　　　朗(1)-(7)。車輌・千葉　明夫、小口　宏二、大橋　智行、遠藤　　功、田中　秀武。撮影協力・浅草神社(1)(2)、浅草観光連盟(1)(7)、仲見世商店街(1)-(7)、浅草公園町会(1)(3)-(7)、浅草がんばる会(1)-(7)、台東区フィルム・コミッション(1)-(7)、浅草ビューホテル(1)-(7)、浅草花やしき(1)(3)-(7)、ふきや(1)-(7)、横浜国際女学院翠陵高等学校(1)(2)(4)、学校法人目白学園(1)-(7)、クレド清澄(1)-(7)、相模原フィルム・コミッション(1)-(3)(5)、千葉県フィルムコミッション(1)-(5)、住友ケミカル(1)-(3)、浅草新仲見世商店街振興組合(1)、浅草ロック座(2)(7)、炭火小銭せんべい壱番屋(1)(7)、日立物流(1)、ホテルニュー魚眠荘(1)(7)、小田原市市営火葬場(1)、西さがみ連邦共和国フィルムコミッション(1)、ファミリービデオみとや浅草店(2)、一楽(2)、協同組合浅草おかみさん会旬の市(3)、キムラヤ新橋本店(3)、イシイの甘栗(3)、八洲コンクリート(4)、ETS(4)、Global Knowledge(4)、リーガロイヤルホテル東京(5)、千葉県フィルムコミッション(6)(7)、新宿モノリスビル(6)(7)、品川インターシティ(6)、ロムレット(6)、相模原フィルム・コミッション(7)、津田塾会(7)。映像提供・「悪名」（角川ヘラルド映画）（原作・今　　東光、監督・田中　徳三、脚本・依田　義賢）(1)。【データ協力・練馬大根役者】