フリーライターの流石真知子（磯野貴理子）と、専業主婦の姉・加納芙佐子（伊藤蘭）は、急いで山形県米沢市へ向かった。米沢でひとり暮らしをしている、82歳の伯母・高梨美代（宝生あやこ）の様子がおかしいと、地元の民生委員・小嶋（真田五郎）から連絡が入ったのだ。美代は姉妹の亡き父の姉で、10数年来まったく付きあいはなかったが、血縁者であることは間違いない。姉妹の母・静子（白川由美）は、昔から美代とは仲が悪いため、とにかく姉妹だけで急行することにしたのだ。旧家に嫁いだ美代は、夫の死後、ひとりで大きな屋敷に住んでいた。門の前から声をかけても応答がなく、「家の中で冷たくなっていたら、どうしよう…」と、不安を抱く真知子と芙佐子。だが、踏み込んだところ、美代は力なく台所にへたりこんでいたものの、無事だった。どういうわけか死ぬ決意を固め、数日間、絶食していたらしい。さっそくおかゆを食べさせたところ、あきれるほどの食欲を見せる美代。だが、時折、話すことがズレていて、どうやら“ボケ”の症状が出ているらしい。当初、すぐに東京へ帰るつもりだった真知子たちは今後、美代の生活をどうしたらよいのか途方に暮れるばかり。さらに、美代の亡き夫・洋平の腹違いの弟夫婦、高梨良和（石田太郎）・美紀子（浅利香津代）や、洋平の妹・園井百合子（川口敦子）が財産を譲り受けようと近づいてきて、早くも遺産騒動が勃発するが…。【以上、テレビ朝日広報資料に一部役名・出演者名を補足（補足・練馬大根役者）】撮影協力・米沢市、米沢商工会議所、米沢市消防本部、米澤信用金庫、新田（新宅）、東光、上杉神社、ホテルサンルート米沢、東海大学医学部付属八王子病院、ミサワ、東日本旅客鉄道仙台支社。アニマルインストラクター・坂本　篤煕。ダンス指導・下澤　秀樹。法律監修・田治　之佳（島田法律事務所）。車輌・志村　幸男。衣装協力・IKUKO、ettish、axiite、Lisa。美術協力・綜合警備保障、高橋　直子（押し花教室）、米沢市上杉博物館、マスダほか。