防犯システムの警報が鳴り響く家。連絡を受けてから七分後、警備会社職員が駆けつけると、そこに住む弁護士・安川正喜（早川純一）が自宅で殺害されているのが発見された。上諏訪署刑事・湯原直之（小堺一機）は、後輩の吉岡（関口知宏）と共に事件を担当することになったが、現場の状況に幾つか不審な点を発見する。センサーの鳴る仕組みをまるで知っているかのように、窓ガラスを大胆に割り侵入する手口。寝室の金庫は壊されたのではなく、犯人はダイヤルナンバーで開けて三百万円を盗んだこと。さらにその日の安川家の予定を知っていた人物と思われること…。湯原はこれらのことから犯人は安川家の事情をよく知る人物であると判断する。そこで湯原は、まず安川の妻・実子（山口果林）と娘・里香（岩橋明代）が、事件の前夜にいたというレストランの主人・久武（田中実）とその妻の純子（渡辺梓）を訪ね、当日の様子を聞くことに。その後、実子の話から安川の手帳が無くなっていることに気づき、さらに正美という愛人の存在を知る。湯原は、安川の事務所や交遊関係を徹底的に洗い出し始めた。すると、愛人の正美は、数日前三百万あった借金を返済していたことが分かる。湯原の上司・河内（上田耕一）は、それで正美を犯人と決め込んだ。だが警報の鳴っているたった7分間では、家に侵入し金庫からお金を盗み、殺害して逃走するには短すぎると湯原は疑問を抱くのだった。【以上、フジテレビ広報資料より引用】撮影協力・信州・上諏訪温泉　諏訪湖ホテル、諏訪市　諏訪フィルムコミッション、上田市　信州上田フィルムコミッション。【データ協力：よしだ、たなか】