週末の東京で繰り返される「出会い」と「別れ」。さまざまな価値観の中で揺れる若者たちの一話完結型の青春ドラマの１エピソード。「女子高生の上野毛サチ（大村彩子）は、週末が来るたび、東京郊外の住宅と畑が混在する地元から原宿に通っていた。美容師（松田悟志）にシャンプーしてもらうためだった。しかし実は、サチはクラスメートから執拗なイジメを受けていた。週一度、美容室でだけは明るく元気な女の子になりきることで、かろうじて自分を支えていたのだった。そんなサチをこっそりつけ回す男子高校生（辻本祐樹）。彼もまた、イジメられていた…。この短い作品の中で、登場人物の陥っている状況が劇的に転換したり、根本的に解決することはない。しかし、サチが発する最後の一言が、少年とサチ自身をほんの少しだが救い、物語に明るさが射したところで幕となる。この、ラストでもたらされるささやかな希望が、忘れがたい印象を与え、本シリーズ中屈指の作品となっている。金剛地武志は『ドゥニチラヴ』12作全話に出演しているが、すべて別々の役柄。テレビ東京版ではいくつかの変更があった。主題歌とエンディング曲→差し替え。OPロール→タイトル表示、スタッフ・キャスト名表示に続き以下の文言をテロップで表示。「いまはまだ見つけられてないけれど、／それはこの都会に必ずある。／だからこそ、このWEEKENDに必ず…／ドゥニチラヴ（タイトルロゴの再度表示）」。【この項、文：練馬大根役者】」TXでは、11/23（日）26:00-26:30放送。車輌：コンガス。【データ協力：練馬大根役者】