能登・七尾線車内で目の醒める美女に出会った深川北署の居眠り刑事・平島兵助。そんな中、警備会社の社長が殺され、ダメ出しお京こと田宮京子検事が事件を担当することに…。深川北署の居眠り刑事こと平島兵助（伊東四朗）は、姪の結婚式に出席しての帰途、能登・七尾線の車中でハッとするような美女に出会う。彼女の携帯電話を聞くともなしに聞いていた兵助は、「両国、横網」という言葉が耳に残った。翌日、深川北署に東京地検の検事で「ダメ出しのお京」と呼ばれ煙たがられている田宮京子（小林聡美）が現れる。兵助の書いた調書に不備があると文句をつけにきたのだ。京子は、兵助が能登に行ったと知るとにわかに興味を示すが、その理由を語ろうとはしない。そのころ両国南署管内で、殺人事件が発生し騒ぎとなっていた。元警察官で帝都警備保障社長・宇田幸一（佐渡稔）の絞殺体が自宅で発見されたのだ。現場では、両国南署の村岡刑事（渡辺いっけい）が、こんな簡単な事件はないとうそぶいていた。その夜、兵助はテレビのニュースで事件のことを知る。現場が両国の横網だと聞いた兵助は、前日の美女のことを思い出していた。気になった兵助は、数日後に行われた宇田の葬儀に顔を出すが、村岡刑事に嫌味を言われてしまう。そんな中、兵助は、七尾線車中で出会った美女を見つける。彼女は古賀真紀（純名りさ）という帝都警備保障の社員だった。だが、真紀は兵助と会ったことを否定する。自分は七尾線になど乗ったこともないというのだ。兵助の疑惑は深まる。やがて村岡が、リストラされて宇田に恨みを持つ矢崎（片岡弘貴）という男を逮捕、京子がこの一件を担当することになるが…。【以上、テレビ朝日広報資料より引用】「土曜ワイド劇場25周年記念スペシャルらしい豪華な布陣。京子を自分の娘と信じる伊東と、そのぶっきらぼうな検事を演じる小林のコンビが、絶妙な味を醸し出していて、最後まで楽しめた。さらなる続編に期待したい。【朝日新聞2002/08/03付「試写室」（文・猪）より引用】」メリハリの利いたストーリー展開で最後まで飽きさせずに興味をつなぐそつのない展開。一部資料では、エンディングテーマ・kiroro「もう少し」と記載されている。