TBS創立50周年記念番組。1920年代に活躍し、26歳で亡くなった童謡詩人・金子みすゞの半生を描く。「1920年の春、大津高等女学校を卒業したテル（松たか子）は、実家の書店を手伝いながら兄・賢助（野村宏伸）と祖母のウメ（香川京子）と暮らしていた。テルの弟・正祐（三宅健）は、幼い頃に下関の書店・上山文英堂に養子に行ったが、主人の松蔵（渡哲也）と彼の後妻でテルの母・ミチ（中田喜子）の意向で、テルは正祐と兄弟ということを口止めされていた。ふたりが従兄弟として仙崎と下関を行き来する間に、正祐がテルにひかれていると知った松蔵は、店の従業員の桐原（渡部篤郎）とテルを結婚させようとする。【「テレパル」2001/08/18（小学館刊）より引用】」「大正時代の設定なのに「マジで？」というセリフにひきました。些細なことだけどそれを看過してしまうTBS...。「ドラマのTBS」は前世紀のお話。【この項、文：うてな巡回映画】」後年、石井ふく子は出演者の渡哲也とのやりとりを記している。「謙虚な方でした。'01年８月に放送されたTBS創立50周年記念ドラマ『明るいほうへ明るいほうへ－童謡詩人 金子みすゞ－』に出ていただいたときのことです。渡さんは主演の松たか子さんのお父さん役で、特別出演という扱いにさせていただくと決めていました。ところが渡さんは宣伝用のポスターの見本を見た途端、難色を示されたのです。「どうして特別出演なんですか。私は皆さんと同じく、演じる一人なんですから、扱いも普通にしてください。みんなでこのドラマをつくりましょう」驚いてしまいました。私も長くプロデューサーをしていますが、こんなことを言う方は初めてでした。大物ぶることも、大物扱いされることも嫌う方でした。【この項、文：石井ふく子（雑誌「週刊現代」（講談社刊）2020年９月26日号掲載「身の丈のしあわせ」第27回「渡哲也さんのこと」より引用）】」協力：金子みすゞ顕彰会、金子みすゞ著作保存会、JULA出版局。美術協力：サンガレン、講談社、オルフ、合同履物。資料協力：アシェット婦人画報社、金の星社、西日本旅客鉄道、東京国立近代美術館フィルムセンター。衣裳協力：鈴乃屋。ロケーション協力：全日本空輸、大谷山荘、油谷町役場、萩市役所。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：栄司）】