車椅子の弁護士・水島威（宇津井健）は、業界大手の津村ジュエリーの社長秘書・津村学（石橋保）に招待され、『徳丸光子ジュエリー展』に来ていた。徳丸光子（菊池麻衣子）は、新進気鋭のジュエリーデザイナーで、学の婚約者でもあった。学から光子を紹介された水島は、彼女の指に光る指輪を見て、なにか記憶の底に引っかかるものを覚えた。どこかで、この指輪を見たことがある。その夜、津村ジュエリー社長の津村清一郎（久富惟晴）が江東区の自宅で殺害された。東京地検の高井みゆき検事（池上季実子）は、現場に急行し捜査の指揮にあたる。死体を発見したのは、外出先から戻った妻の佐江子（石井トミコ）で、胸を鋭利な刃物で刺されていて、佐江子が発見した時は、すでに絶命していたという。そして、死体の口にはなぜか人造ダイヤが押し込まれていた。