昔ながらの造園職を誇る春川庄造（伊東四朗）を父に、イギリス留学帰りのガーデンデザイナー・春川さくら（西田ひかる）の親1人子1人の新旧造園家コンビが、反発しあいながらも植物のプロならではの知識と判断で難事件に挑戦してゆく推理サスペンス。春川造園の娘・さくら（西田ひかる）は、イギリス留学帰りのガーデンデザイナー。昔ながらの造園職を誇る春川造園の頑固な父親・庄造（伊東四朗）と親1人子1人の暮らしだ。そんなさくらに帝塚山家から庭園改造の依頼が来た。植物学の重鎮、帝塚山太郎は末期ガンで入院中だが、長男・義和（中丸新将）は大学教授、長女・美智子（那須佐代子）の夫・笹森宗一（光石研）は同じく講師という植物学者一家からの造園注文にさくらは大喜び。偶然だが帝塚山邸の和風庭園は3年ごとに見回るという庄造とはち合わせ。父娘が庭園を訪れたとき、美智子が手を怪我して庭石に血が滴り、笹森が手当をしていた。品のいい美智子と笹森の夫婦にさくらは気をよくするが、なぜか庄造は浮かぬ顔。さくらは庭で日本に輸入されたばかりの新種、チョコレートコスモスの花を見かけるが、これが後に事件解明の手がかりになるとは気づかない。翌朝、帝塚山太郎は病院で死亡、深夜病院に駆けつける笹森夫妻の車が何者かに襲われ、美智子が誘拐された。