女流ミステリー作家が執筆に追われながらもナマの事件解決にのり出し、真相を追って活躍するシリーズ。椿小春（森光子）は女流ミステリー作家。姪のアシスタント鈴木鮎美（上原さくら）と原稿催促に日参する編集者沼尻徹太郎（益岡徹）を相手に優雅な執筆生活。執筆が一段落すると鮎美を連れてなじみの片岡ビルへ。片岡俊郎（田中実）の経営する5階建ての片岡ビルは、各階宝石店やフラワーショップ、エステサロンなどのテナントで華やかだ。小春と鮎美はまず3階の、社長夫人智子（大路恵美）がとりしきるレストランで食事。智子の一人息子の真人（佐久間駿）は面倒見のいい店員・中根園子（大谷直子）によくなついているが、時折現れる姑の会長・伸代（馬渕晴子）は智子に冷たい。食事が済むと小春らは２階のエステサロンで疲れをほぐす。そんな午後、ビルの地下倉庫でエステの新人店員の富田香織（旗島伸子）が何者かに刺し殺された。稲葉刑事（松澤一之）は、社長一族はじめ、マネージャー岩井田（松尾スズキ）、サブマネの池上美保（中原果南）、エステ店長・江川洋子（横須賀蓉美）らビル内の人間から事情聴取、現場に落ちていたイヤリングの持ち主の智子に容疑がかかった。小春は智子の無実を確信、自分の執筆をそっちのけで、沼尻や鮎美に協力させて真相究明にのり出す。