お見合い相手を殺された推理小説マニア・垂里冴子（すいり・さえこ）が、名探偵も顔負けの謎解きに挑む異色サスペンス。花嫁修行中の垂里冴子（若村麻由美）は、叔母の人見合子（石井トミコ）の勧めで３０回目のお見合いに挑んだ。だが、相手の黒沢智彦（神林茂典）が、よりによってお見合いの翌日に他殺体で発見されたのだ。冴子は黒沢に好感を抱いていただけにショックを受けた。重要参考人として事情聴取を受ける冴子。しかし冴子に動機がある筈もなく、逆に刑事・立花雅人（うじきつよし）から捜査状況を探り出してしまう。目撃証言も無ければ、凶器も見つかっていない。推理心を刺激された冴子は、海外ミステリー小説マニアの父・一路（石田太郎）、国内ミステリー小説・時刻表マニアの母・好江（浅利香津代）、そして直感の鋭い妹・空美（大河内奈々子）に、パソコンマニアの弟・京一（山崎裕太）という強力な布陣で事件解明に乗り出した。調査を進めるうちに、冴子は殺された黒沢がお見合いパーティーで知り合った二人の女に結婚サギを働いていた事実を突き止めた。被害者の一人・妙子（赤間麻理子）は特に黒沢を恨んでいたらしい。更にお見合いパーティーの主催会社社長・北島源治（天宮良）と黒沢との間にも接点を見つけた矢先、妙子が首吊り死体で発見された。しかも妙子のマンションから黒沢殺害時の凶器が出てきた為、警察は彼女が黒沢を殺害した後に自殺したと断定。捜査を打ち切ってしまった。しかし冴子には妙子の死が自殺とは思えなかった。妙子は弟・昭一（西川弘志）とともに父親の遺産を相続したばかりだ。そんな中、妙子の財産管理をしている不破弁護士（山本清）が事務所の屋上から転落死。戦慄と疑惑が交差するなか冴子の推理は核心に迫って…。【データ協力：市村】