歳末特別警戒期間で忙しい警察署に、派出所勤務の青島（織田裕二）が戻ってきた。小学校で若者が卒業制作の作品を壊し、女性教師（原沙知絵）に傷を負わせる事件が発生。青島は、けんかをした鏡（稲垣吾郎）を取り調べ、小学校の事件の容疑者と気づき逮捕。だが、取調べ中に、鏡が逃げ出してしまう。「東京お台場にある湾岸署の年末の三日間を描く。室井慎次（柳葉敏郎）は、警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査担当管理官から警察庁警備局警備第一課課長に異動していた。1997年12月29日。室井は外国要人の警備を指揮していたが、警備する警官のなかに青島俊作（織田裕二）を発見する。じつは室井は、大きな事件での命令逸脱の詰め腹を切らされる形で杉並北警察署勤務になっていた青島を、時期を見て湾岸署に戻すむね、約束を上層部と取り付けていた。ところが役所同士の連絡ミスで、人事がたなざらしになっていたのだ。室井はすぐさま青島を湾岸署に復帰させる。しかし署のどの部署も、問題児の青島を引き取りたがらない。12月30日。ようやく交通課に配属された青島は、婦人警官になっていた柏木雪乃（水野美紀）とともにパトロールに出る。ところが駐車違反取締りの最中、サイレンを鳴らして走り抜けるパトカーを目撃、雪乃を置き去りにしてひとりミニパトで追跡をはじめてしまう。事件現場の小学校でパトカーから降りたのは、刑事課の係長に昇進していた真下正義（ユースケ・サンタマリア）と、前日に指導員として現場に復帰していた和久平八郎（いかりや長介）だった。ふたりは、卒業制作作品が壊された事件を調べに来たのだ。犯人にナイフで傷つけられた女性教師の美香（原沙知絵）や児童に事情をきき始めたとき、湾岸署管内で殺人事件が発生。真下たちは去ってゆく。残された青島は子どもたちに犯人をかならず捕まえると約束する。一方、殺人事件現場に到着した真下と和久は、目撃者で被害者の孫娘・北見繭（仲間由紀恵）を湾岸署に連れてゆく。湾岸署では捜査本部が開設されていた。だが指揮を執る警視庁の新城賢太郎（筧利夫）は、所轄署をまったく信用しようとしない。署に戻った青島は、当然のごとく交通課長（山崎一）の怒りを買っていて、生活安全課に異動させられる。課長（石井愃一）からよけいせずただただ仕事をこなせとクギをさされた青島の前に、さっそく最初の担当容疑者が連行されてきた。クラブでケンカして相手に怪我をさせたというその男（稲垣吾郎）は、名前すら名乗ろうとしなかったが、青島は軽い説諭のみで帰す。入れ替わりに恐喝で補導された少女（広末涼子）がやってきた。少女は、男を見て「鏡くん」と言う。男は鏡恭一といい、事件が起きた小学校の卒業生で容疑者リストのなかに名前があがっていた。青島はふたたび鏡を捕らえ、調べ直すと、ナイフを持っていたことがわかる。12月31日。室井は殺人事件の資料を新城に届けるため湾岸署を訪れる。しかし、現場での活躍を期待していた青島の姿が捜査本部にはなかった。その帰り道、室井は、地域課に移り、着ぐるみをきて年末の雑踏警備にあたる青島を発見する…。【この項、文・練馬大根役者】」冒頭部分の長回しが秀逸で一気に作品に引きこまれる。撮影協力・内田洋行、潮見コヤマビル、菱栄ビルマネジメント、協和信用金庫、三井〓機工業、TIME24、帝京平成大学、片倉工業、山武ハネウエル、群馬へリポート、高杉航空ほか。協力・バスク、アクティブ21、宗特機、FENNEC、アラン、イクイティエンタテイメント、McRAY、東宝映像美術、東宝スタジオ、infoseek。銃器指導・津田　哲也。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力・栄司、練馬大根役者）】