しにせ旅館の若おかみが、誘拐事件の意外な真相を突き止める。福島の温泉旅館で若おかみをしている夏江（東ちづる）は、友人の真弓（高樹澪）が夫や父親とともに宿泊に来たのを迎えた。真弓の父・浩太郎（高松英郎）は一代で会社を築きあげた社長で、夫の明（草川祐馬）は婿養子だった。夏江は久しぶりに再会した真弓から、財産が目当てという夫とうまくいっていないことを打ち明けられる。やがて明が誘拐され、死体で発見される。「温泉若おかみの殺人推理シリーズ」は前作まで若おかみ役が大島智子、女将役が南田洋子だったが、本作は若おかみ役が東ちづるで女将役が岡田茉莉子であり脚本もこれまでの長野洋ではなく宇都宮郁代であり、それゆえタイトル自体は「温泉若おかみの旅情殺人推理」でなく「湯の町旅情殺人事件」と別シリーズのようになっているが、このまま東ちづるが若おかみ役、岡田茉莉子が女将役に交代して「温泉若おかみの旅情殺人推理」シリーズは継続し、本作は後になってシリーズの第４作目に位置づけられることとなる。車輌：原　　雅弘、マエダオート。撮影協力：福島県・飯坂温泉　望雲閣、飯坂温泉観光協会、佐藤工業、ワールドホーム、一条工務店。【役名（演技者）】宇佐見夏江（東ちづる）、宇佐見拓也（渡辺いっけい）、宇佐見松代（岡田茉莉子）、一ノ瀬真弓（高樹澪）、一ノ瀬浩太郎（高松英郎）、榊原刑事（岡本信人）、岩木典子（根岸季衣）、富永竜治（藤堂新二）、若林孝雄（菊池孝典）、一ノ瀬明（草川祐馬）、吉川ルミ子（須部浩美）、諸井洋一（須藤正裕）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】