妻に逃げられた売れない落語家が、一躍、売れっ子レポーターになるが…。脱サラして、落語家を志願した健介（西田敏行）。古典落語の大家だが、酒好きで、いまはすっかり時流からはずれた春流亭銀次（江戸家猫八）に弟子入りして、４年になる。妻の麻子（烏丸せつこ）は、そんな夫に愛想をつかし、娘の美矢（桂川冬子）を連れて出て行った。そんなある日、健介にレポーターの話が持ち上がる。銀次をなんとか説き伏せて、テレビ局と契約した健介は、ユニークなレポーターぶりで一躍脚光を浴びた。これを機会に麻子とよりを戻し、また親子三人で暮らそうと考える。【「ザ・テレビジョン」1986/11/28号（角川書店刊）より引用】