東京の両国界わいを中心に繰り広げられる下町人情コメディー。両国の“ちゃんこ水島”の二男・大（渡辺徹）が、和倉温泉の板前修行から帰って来た。「水島」は板前が辞めてしまい閉店同然になっていたからだ。家に着く前にラーメン屋で知り合った子連れの男（明石家さんま）と店の前でばったり再会した大。母ツネ子(菅井きん)、兄嫁久子（松原智恵子）、姉江（大場久美子)らは大喜びで大を迎え、子連れの男も大の友だちと間違えられて迎え入れられる。町内会の歓迎会が開かれる矢先、梶谷雄一というあて名でふとん袋が届いた。だれも心当たりがない名だが、子連れの男が自分の荷物だと言う。男は、自分がこの家の主で死んだ隆三の隠し子だと言い始め る。ほかに出演は松本伊代、大西結花、梅宮辰夫ら。渡辺徹が元相撲取りの板前という役で、二枚目半の特色を発揮、明るくカラッとしたホームドラマになっている。テンポもまずまずで、複雑な家族構成のエピソードをひろっていけば、物語は自在に展開できそう。俳優さんまには、今ひと息の精進を望みたい。【以上、毎日新聞テレビ欄「視聴室」より引用。署名：孝】なお、本作が酒井法子のデビュー作とされる（歌手デビューは翌1987年）。【異説】一部資料では1986/03/22放送終了と記載されている。また全13回と記載されている資料があるが誤り。【各回サブタイトル】第１回「どえらい兄弟そろい踏み！」（1986/01/11放送）。