ホームステイを迎える家族が、短い期間とはいえ同じ屋根の下で暮らしながら友情を深めていく。放送当時、脚本の小山内美江子は本作について語っている。「ザ・フレンド・シップ・フォースという会があります。『世界の人々が国境、民族、文化を越えて相互理解を深めて貰い平和に貢献しよう』とするボランティア活動です。私はひょんなことで数年前に入会し、昨秋、民間大使という肩書でアメリカから来日した、バリバリのキャリアウーマン二人の家庭滞在を引き受けました。私の語学力はゼロに等しく、当然我が家はテンヤワンヤ。しかし、学んだことも多く、それがこのドラマの素材となっています。取材は利重剛君の協力を得たので、結果的には彼との共同脚本になりました。大きくいえば、日本が世界の一員として生き残るため、身近な視点では……。理解しようとする努力、そのおかしさという所でしょうか。エピソードは、殆どが実在したもので、それをつぎはぎしてドラマを構成してみました。多少向こうみずでも、やっぱり勇気、それが虚と実での実感でした。【この項、文：小山内美江子（「月刊ドラマ」（映人社刊）1985/05月号より引用）】」共同脚本の利重剛は小山内美江子の長男。