大阪から、宇野信夫作の『月夜の利左』。西鶴の世界に取材し、町人の見栄を振り捨てて、貧しくとも人間として生きようとした一人の男の姿を描いたもの。３月の初め、金魚屋市右衛門のところに吉郎兵衛、吾助、藤七の３人が遊びに来る。彼らはそれぞれ貧しいが毎日江戸の町をぶらぶらしている。彼らが昔の仲間、利左衛門のうわさ話をしているところへ、金魚のエサ売りが入ってきた。驚いたことに、それは利左衛門だった－。【以上、朝日新聞1959/03/15付より引用】【データ協力：のよりん】【参考文献：「東京五局放送　テレビ・ドラマの記録」（「季刊テレビ研究１」（1959/07/25発行、編集人：森谷巌、みすゞ書房刊）掲載）】