５年前、山形県にある、ごく普通の商店街「さくらんぼ商店街」は時代の波を受け、閉店が次々と続く、シャッター街化に頭を悩ませていた。「この商店街でアイドルを育てて活性化を図ろう。」仰天プランが、かつて商店街で育ち東京で音楽トレーナーをする倉田竜介（３５）（山口馬木也）から持ち込まれる。商店主の多くが反対する中、金物屋・新田芳太郎（４５）（渡辺いっけい）の協力でプロジェクトはスタートする。アイドルグループ「SKIP（スキップ）」として、地元高校生のひろっぴ＝高原裕美（星井七瀬）、さりー＝立花沙里（通山愛里）、みゅー＝吉崎美優（東海林愛美）の３人は、商店街の現実や商店主の思いに接し、自分自身とも向き合うようになる。１年かけて、ようやく正式デビューコンサートに漕ぎついたとき、メンバー、竜介、芳太郎は、大きな決断に迫られ、岐路を迎える…。【以上、NHK広報資料に役名・役者名を補充。補充・＠】「かつて酒田市中町商店街が実在のアイドルを生んだ経緯をモデルにしたドラマ。さびれゆく「さくらんぼ商店街」を再生させようと、商店街のメンバーが「SKIP」というアイドルを売り出し全国に通用する存在にするべく悪戦苦闘する姿を描く。東京からアイドルマニアが駆けつけてくるなどユーモラスな描写が面白い。商店街の再生をかけて悪戦苦闘する青年たちの姿を通して地方がかかえる苦悩などが端的に描きだされ、素朴な味わいが効果を生み好感が持てる。「うまくいかないからといって幸せじゃないなんて思うなってことなんだ。今を元気に生きてま～す、と思えれば人はいつでも幸せになれるんだから。」など心に残るセリフも数多い。エキストラを大量動員したコンサート場面やクレーンを多用するなど作り手の意気込みも伝わるが残念ながらところどころ画面のつながりやセリフの間（ま）などに現代の感覚からは若干まどろっこしい個所があるのが惜しまれる。【この項、文・古崎康成】」「SHIP（「酒田市・発・アイドル育成・プロジェクト」）をモデルにした、架空のユニット・SKIPを描いたドラマ。SHIP「ほほにキスして」は水越けいこのカバー。【この項、文・＠】」記載の放送枠はNHKの東北エリアでのもの。全国放送のタイトルは『山形発ドラマ　スキップ♪　SKIP!』で、放送枠は2009/09/20、「地域発　ぐるっとニッポン」枠（日曜10:05～）。撮影協力・河北町のみなさん、寒河江市のみなさん、大江町のみなさん、長井町のみなさん、白鷹町のみなさん、山形市のみなさん、東北芸術工科大学のみなさん、山形短期大学のみなさん、山形フィルム・コミッションのみなさん、酒田コミュニケーションボックスのみなさん。【データ協力・＠】