スタジオぴえろ第１作。大自然の中で生きる少年ニルスの成長を活き活きと描いた作品。作品の持つ雄大さと、鳥瞰的な細かな風景描写が話題となった。主人公の少年ニルスは親も手を焼くわんぱく者で、勉強も仕事の手伝いも大嫌い。家畜を追いまわしては苛めています。ある日曜日、ニルスは家に住みついている妖精を捕まえます。その妖精との約束を破ったニルスは、怒った妖精の魔法で小さく縮められてしまいました。そして、ふしぎな事に動物と話が出来るようになったニルスは、日頃苛められているお返しとばかりに脅かしてくる家畜達から逃げ回っている途中で、ガチョウのモルテンと共に空に飛び上がってしまいます。モルテンは空を飛ぶガンの群れにからかわれ、必死で練習した結果、空へ飛び上がる事が出来るようになったのです。ガチョウの背に乗ったニルスのふしぎな旅のはじまりです。鳥や動物達と付合いが深まるに連れて、ニルスの心に思いやりの気持ちが生まれ、動物達と協力して困難を乗り越えていくうちに感謝される慶びを覚えていくのでした。【以上、ファミリー劇場広報資料より引用】【役名（声の演技者）】ニルス（小山茉美）、キャロット（山崎唯）、アッカ（寺島信子）、モルテン（安原義人）、レックス（富山敬）、エメリック（はせさん治）、グンナー（田中秀幸）、グスタ（千葉繁）、イングリット（松島みのり）、スィリー（松金よね子）、ラッセ（緒方賢一）、チューリップ（向井真理子）、ペテロ（喜多道枝）。【参考文献：「グラフNHK」（NHKサービスセンター刊）1980年３月号、記事「上梨満雄監督インタビュー」（書籍「Neo Utopia Vol.43」（藤子不二雄FC会報誌、2007/01発行）掲載）】