初老の男が自分の出生に疑問を抱き、そのルーツを辿っていくドキュメンタリータッチの異色作。作家・山口瞳の母への熱き愛と鎮魂歌でもある。山口瞳は大手洋酒会社の宣伝課長。ある日、瞳は子供のころから山口家にいたハルが倒れ、危篤状態であると知らせを受ける。病院へ駆けつけると、酸素テントの中で死の時を待つハルを見て、瞳はいつしかハルが話してくれた「シトミさんは天保水滸伝の松坂屋専蔵の子孫よ」といった話を思い出すのだった。小林桂樹が一人４役を演じる。【以上、ホームドラマチャンネル広報資料より引用】【役名（演技者）】山口瞳・山口正雄・松坂屋専蔵（小林桂樹）、山口夏子（丘さとみ）、山口庄介（小倉一郎）、小久保ハル（夏川静枝）。【参考資料：書籍「映像の先駆者125人の肖像」（2003/03/30発行、志賀信夫著、日本放送出版協会刊）、書籍「日本タレント名鑑'81」（1980/12/30、VIPタイムズ社発行）［田崎潤・内藤路代・中村久美の項］】