1947年の正月も過ぎたある日、東京、銀座の宝石店。天銀堂で衛生局員を名乗る男によって十人が毒殺されるという強盗殺人事件が発生した。生存者の証言によるモンタージュ写真から、容疑は元子爵椿英輔にかけられた。実は捜査本部に英輔の密告状が届いていたのだ。当時邸に住んでいたのは、妻秋子と一人娘の美弥子、秋子の伯父、玉虫公丸、兄の利彦一家と主治医、目賀重亮、それに乳母や書生の三島東太郎ら十二人。皆の証言は、事件当日、英輔は箱根行きで一致していた。日和警部の執拗な尋問に、英輔は…。【以上、ファミリー劇場広報資料より引用】音楽は、一部資料では、真鍋理一郎と記載されているが誤り。【演技者：役名】「草笛光子：椿燁（火ヘンに華）子〔アキコ〕（元子爵で作曲家の英輔の妻）、江原真二郎：椿英輔（元・子爵。行方不明になる）＆飯尾豊三郎（天銀堂事件の容疑者の一人）〔二役〕、檀ふみ：椿美禰子（英輔の娘）、中山麻理：菊江（玉虫公丸の愛人）、星正人：新宮一彦（利彦の息子）、加藤嘉：玉虫公丸（椿家に同居する元・伯爵）、岩崎加根子：神宮華子（利彦の妻）、長門勇：日和警部（警視庁捜査一課の警部）、森次晃嗣：出川（日和警部の部下）、観世栄夫：目賀重亮（椿家の主治医）、原泉：飯島信乃（椿家の女中頭）、早川保：〔トドロキ〕（日和警部の同僚）、野村昭子：お〔カネ〕さん（金田一耕助事務所のおばさん）、白石幸子：お種（椿家の女中）、菊地勇一：宝飾店・天銀堂の支配人？、長門裕之：神宮利彦（美禰子の伯父）、沖雅也：三島東太郎（椿家の下働き。実は植木職人の植辰の息子・〔カワムラ・ハルオ〕）、古谷一行：金田一耕助、児島美ゆき：〔フミ〕？（須磨の旅館・三春園の女中）、三崎千恵子：須磨の旅館・三春園の女将、側見民雄：警官？、伊藤建：鑑識課員？、吉田義夫：〔ジドウ〕（淡路島の〔ホウジョウジ〕の住職）、生井健夫：淡路島の警官A、東郷晴子：妙海（40歳。淡路島に住む尼。植木職人の植辰の娘・駒子。その娘・小夜子は自殺）、冨田恵子：淡路島の宿の女将？、里木佐甫良：椿英輔を船に乗せた漁師、寄山弘：植木職人・植辰の弟子？、加藤土代子：神戸パラダイスの遊郭の女将、安藤雅之：淡路島の警官B？、伊藤初雄：兵庫県警の刑事、加藤茂雄：萩原竹夫、足立登美子：〔カワムラ・ハルオ〕の妻【この項、文・市村靖介】」。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：市村靖介）】