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星を眺める最後の夜(星を見る最後の夜)
交通事故で死んだ女が自分が死んだことも知らずに現世をさまようという幻想的な物語。【以上、文・のよりん】雑誌「テレビ・ドラマ」の第4巻4号の特集「特集・代表作家自選名作集」で内村直也が本作を自選している。また放送当時に放送批評を生業にして間もない志賀信夫氏が批評を寄せている。少しわかりにくい内容だが引用する。「低迷をつづけているテレビ・ドラマのなかにおいて、ひときわ目だった光彩をはなったのが、このドラマである。脚本と演出をかねた内村直也氏の野心と情熱が感ぜられ、ことに技術的な実験の成功は賞されてよいものと思う。これも、テレビの表現技術をよく理解されて、ドラマを書いている内村氏の日ごろの努力のたまものと解される。現在の日本のテレビ・ドラマにおいてはやはり技術的な面をかなり考慮に入れて書いたほうが、よい結果が生まれるに違いないだろう。だが、技術を超えて、ドラマの内容が重要であることは、いうべくもない事実である。この内容の点では、このドラマは、いま一段の成長がほしく、この点がもっとも惜しまれるところである。では、これから、このドラマをすこしくわしくときほぐしてみよう。/このドラマは、大きくわけると、六つのシチュエーションからなっているといえよう。/第一は、道代(山田五十鈴)が自動車事故で死んだのち、再び生をもとめて、事故現場にかけつけるシークエンスで、道代と運転手A(安倍徹)とのタクシーのなかの対話が主である。第二は、道代が事故死する前の夫和哉(夏川大二郎)との対話が主で、死ぬ前の生きている道代が登場するシークエンスである。/第三は、生きている道代がタクシーにのって事故死するまでのシークエンスで、道代と運転手B(成瀬昌彦)の対話が主である。/第四は、死後の道代が、家庭が心配になってもどり、夫と子供をさがして、自分が解剖されている病室にくるシークエンスである。/第五は、死後の道代と夫との愛情を告白するシークエンスで、道代と夫との会話が主となっている。/第六は、ふたたび第一のシークエンスにもどり、運転手Aのタクシーに乗った死後の道代が、生をとりもどそうとしているところである。このあとに、二人の巡査をだし、タクシーのスピード事故を、ひとつの社会問題として提起していることも、とりあげておかねばなるまい。/以上のように、視覚を中心として、ドラマを分類すると、六つに分けられる。だが、その大部分が、対話を中心としても分類できるという同一性がある。これは、演劇と映画の作法を合体させたといえるものであり、イメージを中心にドラマを組み立ててはいるが、そのイメージが人物以外のものによくしばられていないという欠陥を明確に物語ってくれる。/ドラマはすべて、人間像を明らかにうきぼりするところに本質があるのは十分に認めるが、テレビの場合、演劇と違って、シーンのひとつひとつが大きな意味をもっていることを軽視してはならない。だから、人物の対話を中心にしすぎることは、テレビ・ドラマを演劇化させる危険があることを、ここで痛切に感じた。しかし、内村氏は、テレビの表現技術を知っているので、かならず、ツーショットかクローズ・アップで、この対話をすすめている。これはかんたんなことのようだが、やはりみとめておかなければならない成功のひとつだとおもう。さらに、疾走中のタクシーの感じを、車外のライトの効果によって出しているのも成功しているが、もっと主人公道代の恐怖感とむすびつけてこそ、効果があがるものであり、ちょっと技術的な遊びを感じさせたのは、演出・編集上の計算に、緻密さをかいたからではなかろうかとおもわれる。/また、シークエンスとシークエンスのつなぎが、いつも演劇の幕のような感じの停滞が感じられたことである。すわなち、自動車が衝突するシーンの効果は出ていないし、その後、煙、水玉などによる死の幻影の象徴は、視覚的効果をねらいながら、一たん幕をおろし、観客の頭にのこるその後の想像を映画化したにすぎない結果しかでていない。これは、あくまでも演劇的発想にもとづいたテレビ・ドラマの創作に、根本的な誤りがあったことを指摘できる間違いを示しているようにおもわれる。たとえば、衝突するとき、急ブレーキの音と、ぶつかったときにおこるディテール(ガラス片ならば、そこにうつった道代のまがった顔)がとらえた効果とかのほうが、ずっと現実感もあり、死の象徴ともなったろう。このようなイメージを中心にしたドラマの書きかたが、テレビ・ドラマの一つの新しい表現技法なのではなかろうか。/いまひとつ、例をあげるなら、死後の道代が、ドアのノブを押して病院に入るのではなく、ドアはひとりでに開いて、死人の女がスーッと音もなく入っていくほうが効果があり、これも演劇的なしきたりにわざわいされた失敗のひとつであろう。/それよりも大きな問題は、亡霊を現実のすがたと同様に表現した方法である。これは観客を迷わせ、どちらが生きた人間か亡霊か識別に苦しませた。これも劇作家である内村氏の映像の軽視とみるのは、酷であろうが、テレビの時間・空間の表現の難しさを示していたことはたしかだ。【この項、文:志賀信夫氏(「季刊テレビ研究」一号(1958年11月)初出、志賀信夫著「年間テレビベスト作品 別冊1」(1994/10/25発行、年間テレビベスト作品出版会発行、源流社発売)より引用】」【参考文献:飯島正・内村直也編「年刊 テレビ・ドラマ代表作選集 1959年版」(1959/04/25第一刷発行、清和書院刊)】
キー局
KR
放送曜日
日
放送期間
1958/05/25~1958/05/25
放送時間
21:15-22:15
放送回数
1 回
連続/単発
単発
番組名
東芝日曜劇場(第78回)
主な出演
山田五十鈴
、
夏川大二郎
、
安部 徹
、
成瀬 昌彦
、
主な脚本
(作・
内村 直也
)
主な演出
蟻川 茂男
、
内村 直也
局系列
JNN
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道代
0.999989
シークエンス
0.823992
対話
0.480293
テレビ・ドラマ
0.444050
効果
0.349030
タクシー
0.322212
ドラマ
0.292965
内村
0.254187
山田五十鈴
0.241223
演劇
0.224368
内村直也
0.221284
表現技術
0.219530
中心
0.216437
イメージ
0.204493
テレビ
0.197763
夏川大二郎
0.193876
死ぬ
0.162418
成功
0.158987
内容
0.157144
分類
0.155929
象徴
0.151877
第一
0.149579
観客
0.145663
感じ
0.140958
感じる
0.140594
ドア
0.138353
いえる
0.122815
表現
0.118855
安部徹
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シーン
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