第13回日本テレフィルム技術賞受賞（録音）作品（一部資料では受賞対象は「撮影」だと記載している）。第25回イタリア賞コンクール出品作品。「山村のある農家に預けられたろうあの男の子、英（松田劍）と、この家の６歳年上の娘ルリ（天田名子）の間にかよう15年間にわたる愛情を通し、人間の出会いとは、愛とは、言葉とは何かを問いかけるドラマ。【この項、市川市文学ミュージアム配布資料より引用】」「14日のNHKテレビ土曜の長時間ドラマ『出会い』を見た。耳の聞こえない少年・英と、英の世話をするルリという年上の少女との浄化された愛の交流を、二人の成長とともに描いていた。肉親愛とも異性愛とも違う愛の形を言葉を必要としない伝達方法で育てるということを、このドラマは訴えているように思えた。現代は言葉が洪水のようにあふれている。そのなかに果たして真実の言葉はどのくらいあるだろう。とにかく自分自身をもう一度ふり返ってみることを感じさせたドラマだった。再放送を希望する。【この項、毎日新聞1973/04/19付「マイクへ一言」欄（投稿者：静岡・賀茂郡　大野千賀子）より引用】」真野響子のデビュー作。和田勉著「テレビ自叙伝」（2004年、岩波書店刊）では1967年作品と記載されているが誤り。