年老いた母親と婚期をとうに過ぎた中年の息子との愛情を、さまざまな思惑を胸に、元旦にことよせて訪れた客たちとのからみ合いの中に描く。東京から一時間半ほどの海辺の町の旧家・山上家では、母の梅（毛利菊枝）と三十七歳になる独身の息子・福次郎（渥美清）の二人が元旦を迎えた。そこへ東京から息子の悦太郎（鈴木瑞穂）や娘の寿子（水野久美）がそれぞれの家族を連れてやってきた。だが寿子の目的は福次郎に見合いをさせること。やがて相手の政子（香山美子）が訪ねてきた。【以上、毎日新聞1973/01/01付より引用】【役名（演技者）】山上福次郎（渥美清）、梅（毛利菊枝）、山上悦太郎（鈴木瑞穂）、伸子（草笛光子）、弓子（田島令子）、佐伯浩介（安田伸）、寿子（水野久美）、三田村政子（香山美子）。