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ドラマ 詳細データ夕映えの女(ひと)

結ばれてはならない男女の巡り会いと破滅への道を描いた女シリーズ第1弾。北日本放送がキー局。「テレビの連続ドラマといえば東京、大阪のキー局が制作し、それを系列下のローカル局へ流すのがこれまでの常識だったが、この常識をひっくりかえし、ローカル局で制作して東京はじめ各局へネットするというめずらしい企画が実現した。この〝壮挙〟をやってのけたのは北日本放送(本社・富山市)、番組は4月3日スタートの<夕映えの女>で日本テレビはじめ全国の系列局20局へネットされる。企画の動機は、(1)同局の開局二十周年記念(2)ネット局としてドラマづくりに参加し系列強化に一役はたす(3)〝昼メロ〟はB・C・Dタイムの切り札としての実績をもつが1968年以降、キー局の日本テレビは制作を中断している――といったものだが、もう一つ裏の理由は、不況のあおりでキー局の番組をそのままうけていたのではスポンサーがつきにくくなった。そこで自衛手段として地元スポンサーが乗りやすい番組をつくる必要を生じたということらしい。しかし、金と手間をかけてつくる以上、地元向けだけではもったいない。東京はじめ全国へ通用するものをと積極策に転じたわけで、「あわよくばこれをきっかけに〝昼メロ・ブーム〟の再現を」とスタッフは意欲をもやしている。制作は同局東京支社の美原プロデューサーをチーフに京都映画が担当。全国向けにふさわしく京都を中心舞台にメロとサスペンスを盛ったドラマが展開する。「なにしろ初めての連ドラづくりなので」と語る美原プロデューサーは、このところ東京、京都、富山の三角コースを走りっぱなしで席のあたたまる暇もないという。苦心の第一は限られた制作予算だが、ケチってばかりいたのでは安手になる。そこでムダを極力はぶく一方、張りこむところへは思いきって金をかける方法をとった。たとえば衣装。豪華なムードを出すために主役に着せるきものは一着30万円もするのを10着も新調。逆に倹約した例では、ヒロインの名は初め〝白石理津子〟だったのを制作直前に〝中島〟に改姓。というのは理津子の父が亡くなり墓参シーンが出てくるが、白石姓のお墓を探してもなかなか見つからない。といってわざわざ作るのはもったいない。そのうちにスタッフが中島姓のいかにも格好のいい墓を見つけてきた。これを撮らせてもらうことになり、お墓につられて主役の名を変えたという次第。4年ぶりに昼メロを組んだ〝ネット局〟の日本テレビも「東京のみなさん、ご声援を」とさかんにPRしている。【この項、「放送文化」(雑誌、日本放送出版協会刊)1972年4月号より引用】」【参考資料:雑誌「放送文化」(日本放送出版協会刊)1972年4月号、webサイト「ストローハウス」内の「辻本厚子」プロフィール(2022/03/15参照、http://www.strawhouse.jp/actor/Actor_w14tujimoto.html)、書籍「日本タレント名鑑'81」(1980/12/30、VIPタイムズ社発行)[西園寺章雄の項]】
キー局 KNB 放送曜日 月~金 放送期間 1972/04/03~1972/06/30
放送時間 13:45-14:00 放送回数 連続/単発 連続
主な出演 吉岡 ゆり吉岡 ユリ吉岡 まり)、辻本 厚子那智 晴美那智 映美萩原 厚子)、西園寺章雄
主な脚本 鈴木 生朗
主なプロデューサ 美原  研(KNB)
主な演出 深田  昭
局系列 NNN
制作会社 京都映画株式会社(京都映画)、KNB

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