一流電気メーカーのコンピューターエリート技師・本田一郎（鹿賀丈史）は、29歳。一郎の妻・本田杏子（佳那晃子）を神戸に残し東京へ単身赴任している。週末のみ杏子のいる神戸の自宅へ飛行機で帰り、あとの週５日は仕事とガール・ハントのため東京のアパートを仮住まいにしている。結構なご身分だ。杏子は妊娠恐怖症で、妻である杏子を抱けない一郎は新妻との満たされぬ結婚生活、いわゆる欲求不満のあまり、一郎は杏子を抱く代わりに、東京では退社後、氏名も職業もその都度変えて、若い娘から中年のハイミスまで色々な複数の見知らぬ女を漁って毎回違う女との情事で癒す日々を送っている。そうして行きずりの恋を楽しんでいた。そしてしまいには、それらの女たちとの情事をすべて「猟人日記」と題するノートに記録していた。ところが、一郎と情事の関係を持ったキーパンチャー・尾花けい子（伊藤京子）が飛び降り自殺を遂げた。そして、けい子の姉・尾花咲子（叶和貴子）が妹の自殺の真相を調べていた矢先に行方不明になってしまう。そしてまず、一郎の情事の相手の一人でスーパーレジ係・津山君子が殺された。そしてその後、一郎の情事の相手の一人で英文タイピスト・相川房子（富山真沙子）が自宅のマンションのベットで全裸死体となって発見され、ナイロンストッキングで絞め殺されていた。さらにその後、今度もまた、一郎の情事の相手の一人で美術画学生・小杉美千子（佐藤万理）が自宅のアパートのタンスの中から絞殺死体となって発見され、ネクタイで絞め殺されていた。まずひとりが殺され、アリバイを立証できるはずの女がひとり、ふたりと殺され…。一郎と情事の関係を持った女性たち３人が何者かに次々と殺され、甘い夜から悪夢へと変貌した。殺害現場に一郎の指紋や靴、そして、殺された女性たちの死体の膣内からは一郎自身の血液型でもある何千人に一人という血液型・RHマイナスAB型の精液までもが検出され、おまけに、一郎が自室の机の引き出しにしまっておいている「猟人日記」も紛失している。やがて一郎は犯人に仕立てあげられてしまい、殺人容疑で逮捕され、しまいには裁判一審で死刑判決が下り、一郎は窮地に陥ってしまう。一郎は殺人事件に巻き込まれる羽目に陥ってしまった。君子、房子、美千子、この３人の女性連続殺人事件は一郎に罪をきせるのが狙いとしか思えない。一郎に罠を仕掛け、一郎を犯人に仕立て上げようとしているのは、一体何者なのか？一郎の無実を信じ、法律事務所所長・畑中建太郎（西村晃）、弁護士・進士一（中島久之）、秘書・小糸直子（友里千賀子）の３人が晴らすことになり、事件の真相を調べていた。調査の結果、鼻にホクロのある謎の女が浮かぶ。真犯人は意外な人が…。【以上、文・春夏秋冬】【役名（演技者）】本田一郎（鹿賀丈史）、本田杏子（佳那晃子）、畑中健太郎（西村晃）、尾花咲子（叶和貴子）、進士一（中島久之）、小糸直子（友里千賀子）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】【データ協力・春夏秋冬】【参考資料：書籍「日本タレント名鑑'81（1980/12/30、VIPタイムズ社発行）［サイトウヒロシの項］】