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  • 2001年2月2日
    「裸の大将記念館」昨年末に閉館
     ドラマ終了で客足遠のく
 1980年から1997年まで、17年間にわたり芦屋雁之助主演、澤田隆治プロデュースで放送されてきたドラマ『裸の大将』(KTV)シリーズのモデルとなった故・山下清氏をしのぶ「裸の大将記念館」(京都市右京区)が昨年末に閉館していたことが1月31日までに分かりました。

 記念館は、京都の土産物販売会社が新たな観光の目玉にと、テレビシリーズが継続中だった1994年4月に開館。京福電鉄嵐山駅から北へ約1キロの嵯峨野にある木造家屋の1階(約230平方メートル)を改造し、山下氏の版画「清の東海道53次」のほか切り絵、リトグラフ、ペン画などの作品や自筆の日記など約60点のほか、ドラマ『裸の大将』の生シナリオをはじめ劇中で使用した衣装や小道具、パネルを紹介しドラマ世界とシンクロさせて常設展示。

 テレビシリーズの人気とも相まって開館当初は一日400人以上が訪れていたといいます。しかし1997年にテレビシリーズが終了するとともに客足が遠のき、2000年秋には100人以下に落ち込んだことで存続を断念。12月10日に閉鎖し、山下清氏の展示品はすべて山下氏の遺族に返却したといいます。

 同記念館は関西テレビのホームページでも写真入りで紹介されており、閉館が報じられた現在(2001.02.02)も削除されずに紹介されています。


閉館された「裸の大将記念館」
(京都市右京区、2001/02/03)


入口に掲げられた閉館を告げる「ご案内」
(2001/02/03)

 山下氏の遺族は新聞社などの取材に対し、「清さんの記憶が世間から忘れられるのはさびしい。今後は企画展などで人間山下清の姿を伝えていきたい」と話しています。

<<追加>>
 本記事掲載の翌日、一路、京都に向かい、閉館となった記念館周辺で取材を行いました。
 現場周辺では、現在でも記念館を記載した案内板もあり、それらを見て閉館を知らずにやってくる訪問者が入口に貼られた閉館を告げる「案内」を見てがっかりしている様子でした。
 取材班に対し「せっかく嵐山から歩いてきたのに…。見たかった。」と話し、残念がる女性もいました。

【この項、テレビドラマデータベース特別取材班(写真も)】

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